無くしていいものとダメなもの。フィリピンの先生事情。
語学学校の先生から聞いた話。
フィリピンの先生について。
フィリピンにはたくさんの先生がいる。小学校の先生、中学校の先生、高校の先生、語学学校の先生、他にもなんかあるって聞いた。
僕が今通ってる語学学校にも先生が100人くらい。需要が高いのかな?
そして先生っていう職業はみんなの憧れなんだって。
それは先生が国民の模範だから。
先生になるには厳しい試験があって、先生としてのルールもたくさんある。
特に公立学校の先生は模範としての行動が求められる。
具体的な例の一つとして、『シングルマザー』は先生になれないらしい。
シングルマザーは子どもをきちんと育てられないとか、威厳がないとかそういう理由をつけられて先生になるチャンスを与えてもらえないんだとか。
まあでも最近ちょっとだけルールが変わって、子どもが一人のシングルマザーは先生になれるようになったらしいけどね。
フィリピンでは毎年たくさんの人が先生を目指すけど、実際になれるのはほんの一握り。
でもせっかくなれたのに最近は自殺してしまう若者教師も多いらしい。
それはなぜか。
ルールが変わったから。
昔は体罰が許されてた。大体8年くらい前まで。
廊下に立たせることも、たたくことも、チョークを投げることも、空気椅子で授業受けさせることもあった。
先生はとってもこわい存在。
それでも、先生は威厳があって尊敬されていた。そこに至るまでの努力が並大抵じゃないから。
だから生徒は規律を守っていたし、先生のいうことを聞いていた。
それに比べて今はどうだろう。
体罰はすべて禁止された。
生徒は先生のいうことを聞かなくなった。頑固になった。生徒をきつく怒ったら、親がやってくる。お前はうちの子に何してくれてんだ。と。
そしてルールに背いたとして、先生の免許を剥奪されることもある。
これは特に公立の学校で多いらしい。
ルールがきついうえに、子どもも言うことをきかない。やることもたくさんある。思い描いた先生と違う。そして心を病み、自殺してしまう。
これが最近のフィリピンの現状らしい。
どの国も同じだな。日本も同じ。
この問題日本でも起こってる。
体罰がいいことだとか、正しいことだとは絶対に言わない。
でも、、
無くしていいものと、無くしちゃだめなもの。
禁止することが必ずしもいいことじゃない。
何かをすれば、何かを失う。
そういう風にできてるのかな?
世の中バランスが難しい。
正しいと信じたものが、必ずしも正しいとは限らない。
人生って難しい。
だからこそ、一つ一つの選択を大事にしたい。
そう思った今日この頃。
また今度。